“がうふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
剛夫66.7%
豪富33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さてある年の夏のはじめ、十日町のちゞみ問屋ほりの内の問屋へ白ちゞみなにほどいそぎおくるべしといひこしけるゆゑ、その日のひるすぐる頃竹助といふ剛夫がうふをえらみ、荷物をおはせていだしたてけり。
さてある年の夏のはじめ、十日町のちゞみ問屋ほりの内の問屋へ白ちゞみなにほどいそぎおくるべしといひこしけるゆゑ、その日のひるすぐる頃竹助といふ剛夫がうふをえらみ、荷物をおはせていだしたてけり。
たづぬるに武州埼玉郡さいたまごほり幸手宿さつてじゆく豪富がうふの聞え高き穀物こくもつ問屋とんやにて穀屋こくや平兵衞と言者あり家内三十餘人のくらしなるが此平兵衞は正直しやうぢき律儀りちぎ生質うまれつきにて情深なさけぶかき者なれば人をあはれたすくることの多きゆゑ人みな其徳そのとく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)