“かぶき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
歌舞伎85.7%
冠木7.1%
哥舞妓4.8%
歌舞妓2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文楽や歌舞伎かぶきに精通した一部の読者の叱責しっせきあるいは微笑を買うであろうという、一種のうしろめたさを感じないわけにはゆかない。
生ける人形 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ある暖かい日曜に、関さんとつれだって、羽生の原という医師いしゃのもとにてもらいに出かけた。町の横町に、黒い冠木かぶきの門があって、庭の松がこい緑を見せた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
時平ときけば此 御神を讒言ざんげんしたる悪人なりとて、其悪千古に上下して哥舞妓かぶき狂言にも作りなし、婦女子もあまねく知る所なれど、童稚どうち女子ぢよしはその実跡じつせきをしれるがまれなり。
歌舞妓かぶき芝居の役者には一体にそういうところがあるので、今の十五代市村羽左衛門が本道に立派な芸を見せて来たのは、最近になってであるし、それまではただその美しい容貌
役者の一生 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
さて源之助が大阪から東京へ帰った頃は、歌舞妓かぶき芝居では、既に次の時代に移りかけていた。吉右衛門・又五郎(中村)などの「ちんこ」芝居(子供芝居)が出来たのもその頃だ。
役者の一生 (新字新仮名) / 折口信夫(著)