“かしひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カシヒ
語句割合
香椎66.7%
訶志比33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いざ児ども香椎かしひかたに白妙の袖さへぬれて朝菜みてむ」(巻六・九五七)は旅人の歌で憶良のよりも後れている。つまり、旅人が憶良の影響を受けたのかも知れぬ。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
りて、二度、香椎かしひまゐる。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かれ天皇筑紫の訶志比かしひの宮にましまして熊曾の國を撃たむとしたまふ時に、天皇御琴をかして、建内の宿禰の大臣沙庭さにはに居て、神の命を請ひまつりき。
帶中たらしなか日子ひこの天皇穴門あなと豐浦とよらの宮また筑紫つくし訶志比かしひの宮にましまして、天の下治らしめしき。この天皇、大江おほえの王が女、大中津おほなかつ比賣の命に娶ひて、生みませる御子、香坂かごさかの王、忍熊おしくまの王二柱。