“かしい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
香椎82.4%
樫井17.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、お味方もここを出て進むとすれば、必定ひつじょう、その会戦の地は、香椎かしい筥崎はこざきノ宮との間——多々羅たたらはまからあのあたりの広袤こうぼうでしかございませぬ
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
香椎かしいの山奥で作ったと云う水密桃だの梨だの葡萄だのを市場——筆者の父は青物果実問屋の親爺であった——へ持って来られていたのをよく知っている。
夢の如く出現した彼 (新字新仮名) / 青柳喜兵衛(著)
四月二十八日大野治房同じく道犬等、浅野長晟ながあきらの兵を迎え撃たんとして、住吉、堺を焼き、兵火を利用して南下し、先鋒のばん団右衛門直之なおゆきは、樫井かしいに於て、浅野の先鋒亀田大隅と戦って敗死した。
大阪夏之陣 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
樫井かしいや、トム公や、愚連隊たちの顔が、いちどに伸び上がった。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)