“かけもち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
掛持66.7%
懸持33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また風を引き風声かざごえになりまして、風声と咽喉加答児とが掛持かけもちを致して居りますると云う訳でもござりませんが、何時いつまでもお話を致さずにもられませんから
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それからういふことがあつた。或朝田辺校長が腹が痛いといふので、甲田が掛持かけもちして校長の受持つてる組へも出た。出席簿をつけようとすると、一週間といふもの全然まるで出欠が付いてない。
葉書 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
そういう時勢であったから椿岳は二軒懸持かけもちの旦那であごでていたが、淡島屋の妻たるおくみは男まさりのかぬ気であったから椿岳の放縦気随にあきたらないで自然段々と疎々うとうとしくなり
こういう訳で、未熟な私は双方の学校を懸持かけもちしようなどという慾張根性よくばりこんじょうさらになかったにかかわらず、関係者に要らざる手数をかけた後、とうとう高等師範の方へ行く事になりました。
私の個人主義 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)