“かくちゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
角中	33.3%
角柱	33.3%
郭中	33.3%

角中

山谷堀の船宿、角中（かくちゅう）の亭主は、狂歌や戯作（げさく）などやって、ちっとばかり筆が立つ。号を十字舎（じしゃ）三九といっていたが、後に、十返舎（ぺんしゃ）一九（いっく）と改めて、例の膝栗毛（ひざくりげ）を世間に出した。

田崎草雲とその子 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

角柱

味方の砲弾（たま）でやられなければ、勝負のつかないような烈（はげ）しい戦（いくさ）は苛過（つらす）ぎると思いながら、天辺（てっぺん）まで上（のぼ）った。そこには道標（どうひょう）に似た御影（みかげ）の角柱（かくちゅう）が立っていた。

満韓ところどころ (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)

郭中

郭中（かくちゅう）は一面燦々（さんさん）たる燈燭である。中央のひろい一殿に、彼は請（しょう）じられた。しかし彼は、椅子（いす）に倚（よ）らず、宋江を見ると、下に坐って

新・水滸伝 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)