“かぎゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
佳謔50.0%
苛虐50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それより近衛このえ公をして、宗鑑が姿を見れば餓鬼つばた、の佳謔かぎゃくを発せしめ、しがたって宗鑑に、飲まんとすれど夏の沢水、の妙句を附けさせ、俳諧はいかい連歌れんがの歴史の巻首を飾らせるに及んだ。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
彼は獄中において雑煮ぞうにを喫しつつ、その少年の日、兄と護国山麓の旧家において、雑煮を健啖したる当時を想い出し、ためにかかる天真爛熳らんまん佳謔かぎゃく善笑の文字を寄せたるなからんや。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
しかれども賽児の徒、はじめより大志ありしにはあらず、官吏の苛虐かぎゃくするところとなってしこうして後爆裂迸発へいはつしてほのおを揚げしのみ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
働く時にもなまける時にも、僕らは絶えずその苛虐かぎゃくむちに打たれているのだ。
老年と人生 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)