“かきざき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
柿崎80.0%
蠣崎20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おすげという娘はそのとき、葉川村のよね屋という旅籠はたごで女中をしていた。故郷は越後の柿崎かきざきというところだったが、女中をしているうちに、客の一人と夫婦約束をした。
榎物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
(越後に五年、下野に三年、常陸に十年、相模に七年也)弘長こうちやう二年十一月廿八日遷化せんげ寿ことぶき九十歳。くだん柿崎かきざきの哥も弘法行脚ぐほふあんぎやときの作なるべし。
木王園もくわうゑん主人時々御陪遊被成候哉。石田巳之介蠣崎かきざき君などいかが、御出会被成候はば宜奉願上候。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
源波響は蠣崎かきざき氏、名は広年くわうねん、字は世詁せいこ、一に名は世祜せいこ、字は維年ゐねんに作る。通称は将監しやうげんである。画を紫石応挙の二家に学んだ。明和六年生だから、此年三十五歳であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
其三は蠣崎かきざき氏で、所謂いはゆる源波響げんはきやうである。此年四十一歳であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)