“おんかご”の漢字の書き方と例文
語句割合
御加護100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし迫害が烈しいだけに、「万事にかない給うおんあるじ」も、その頃は一層この国の宗徒しゅうとに、あらたかな御加護おんかごを加えられたらしい。
おぎん (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
顔にさわられまいと、俯向うつむきながら、あおぎ消すやうに、ヒラヒラと払ふと、そよ/\と起る風のすじは、仏の御加護おんかご、おのづから、魔を退しりぞくるほうかなつて、蠅の同勢どうぜいは漂ひ流れ、泳ぐが如くに
蠅を憎む記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
おんあるじは必ず我等のために、御加護おんかごを賜わるのに違いない。第一なたらのとらわれたと云うのは、天寵てんちょうの厚い証拠ではないか? 彼等は皆云い合せたように、こう確信していたのである。
おぎん (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)