“おやぶね”の漢字の書き方と例文
語句割合
親船100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
懐中ものまで剥取はぎとられた上、親船おやぶね端舟はしけも、おので、ばら/\にくだかれて、帆綱ほづな帆柱ほばしら、離れた釘は、可忌いまわし禁厭まじない可恐おそろし呪詛のろいの用に、みんなられてしまつたんです。
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それにわれわれは母船ぼせんを失った。あのとおり親船おやぶねのシー・タイガ号はまっぷたつにちょん切られて、もう船の役をしない。われわれはこれから恐竜島に缶詰めだ。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
翌十九年、大阪船と月も日もおなじ正月の五日に、またもや親船おやぶねを壊した舟子が流れ着いた。
藤九郎の島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)