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おほゐがはら
大井河原に於て殺したるぞ願人九郎兵衞夫婦よりの願書前に
讀聞せたれば
承知ならん一々覺え有るか何ぢやと
尋問らるゝに九助ははら/\と涙を
落し置是で
好迚翌朝
領主の役場へ出惣内夫婦昨夜
大井河原下伊呂村にて切殺され
罷在由人の知せにより
早速馳付見屆候處全く同人夫婦に相違無之其傍邊に九助の紙入
落之有により同人所
業と存じ候旨訴へに及びけり
茲に又九助の女房お節は
今年は
實母の七
回忌にも當るに付上
新田村
無量庵の
住職大源和尚と申は