“おにかげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鬼鹿毛66.7%
鬼影33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
韋駄天が革羽織かわばおり鬼鹿毛おにかげにのってこようがビクともするんじゃありません。
顎十郎捕物帳:08 氷献上 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
殺すやうな人間は、——さう言つちや何だが、お前の親分の錢形の平次が鬼鹿毛おにかげに乘つて來たつて、露月町の辰五郎の外にはあるわけはねえ
これは様子がおかしいと気がついて、やっと助け下ろしますと、「くずれる鬼影おにかげ!」と不思議な言葉を呟いたまま人事不省じんじふせいおちいってしまいました。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
月光は相変あいかわらず明るく硝子戸ガラスどを照らしていましたが、先刻さっき見えたあやしい鬼影おにかげは、まったく見当りません。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
巻頭に置いた『くずれる鬼影おにかげ』は昭和八年、博文館から創刊された少年科学雑誌「科学の日本」に書き下ろしたものである。極く単純な宇宙の神秘を小説にしたもので、他愛がないという外ない。
『地球盗難』の作者の言葉 (新字新仮名) / 海野十三(著)
得体えたいの知れぬ鬼影おにかげを映しだす怪物、また或るときは、変な衣裳いしょうを着て闊歩かっぽする怪物、その怪物を、うまく隧道トンネルの中にじこめたつもりであった警官隊でありましたが、隧道の上に、なんとしたことか
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)