“おじき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
叔父貴41.7%
御直33.3%
伯父貴8.3%
小父的8.3%
小父貴8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうです、そうです。三人めの、つまり一番末のむすこだというんですがね。だから、あのかわいそうな子どもたちにゃ、気は狂っていても正銘の叔父貴おじきだというんですよ」
太閤たいこう時代からの家柄でね、先祖代々、異国と御直おじき商売というのをやっていたからなかなか金持よ、俸禄はたった七十俵五人扶持ぶちしきゃ貰っていねえけれど
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
何年かのうちには、鉄砲かついで、西の方から、逢いに来よう、小網町こあみちょう伯父貴おじきへも、割下水わりげすいへも、同じようにいっといてくれればいい。……じゃ、おやす
(新字新仮名) / 吉川英治(著)
小母おばさん、買ってくんねえ、小父的おじき買いねえな。千六本に、おなますに、皮剥かわはぎと一所に出来らあ。内が製造元だから安いんだぜ。大小でいしょうあらあ。でいが五銭で小が三銭だ。
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この小父貴おじきが昔市長なんぞを務めたのが運の尽きとなって、今や半狂乱の私に遮二無二見当を付けられてまさに風前の灯火ともしびとなっているのであった。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)