“おおとね”の漢字の書き方と例文
語句割合
大利根100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
向うは往来おうらい三叉みつまたになっておりまして、かたえは新利根しんとね大利根おおとねながれにて、おりしも空はどんよりと雨もよう、かすかに見ゆる田舎家いなかや盆灯籠ぼんどうろうの火もはや消えなんとし、往来ゆきゝ途絶とだえて物凄ものすご
大利根おおとねの水の、下総しもうさうしおがあって、坂東平野は幾たびも泥海に化し、幾千年のあいだ、富士の火山灰はそれを埋め——やがて幾世いくよをふるうちに、よしあしや雑木や蔓草つるくさがはびこって
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)