“おおいのすけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大炊介50.0%
大炊助50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仮名草紙で園部左衛門となっている大炊介おおいのすけは、男の中の男とでもいうような誠実な魂をもった大丈夫で、薄雪姫なる行子ゆきこのほうは、自分の生きる道を愛の方則から学びとるほか
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
この勝頼が眼には織田の三万は、声のみの虚勢、徳川の七、八千などは、鎧袖一触がいしゅういっしょくにも値せぬ。何をさまで怖れるか、勝頼にはせぬ。……跡部あとべッ、大炊介おおいのすけッ、そちの思案はどうだ、はばからずいえ
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、説くほど鋭くなる大炊介おおいのすけは、どうやら弁舌の勇者らしい。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
跡部大炊介おおいのすけは、はッと、彼のおもてを見あげ直して
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
伏見には家臣池田織部いけだおりべを。宇治には奥田庄太夫を。淀には番頭ばんがしら大炊助おおいのすけを。また勝龍寺の城には、三宅綱朝みやけつなともをそれぞれめてある。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大炊助おおいのすけが持って来た火縄を取ると、たまごめして、直ぐそう叫び狂っているおいの姿を狙いすましているのだった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大炊助おおいのすけに鉄砲を持たせて、小六は、森の小道から書院の庭のほうへ、大股に歩いて行った。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それに今、叔父を迎えに立った稲田大炊助おおいのすけといい、揃いも揃って、蜂須賀党の腹心たちが、自分のそばに坐りこみ、自分の眼のうごき、手の微動にも、監視をそそいでいるらしく思えるのだ。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)