大炊助おおいのすけ)” の例文
伏見には家臣池田織部いけだおりべを。宇治には奥田庄太夫を。淀には番頭ばんがしら大炊助おおいのすけを。また勝龍寺の城には、三宅綱朝みやけつなともをそれぞれめてある。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大炊助おおいのすけが持って来た火縄を取ると、たまごめして、直ぐそう叫び狂っているおいの姿を狙いすましているのだった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大炊助おおいのすけに鉄砲を持たせて、小六は、森の小道から書院の庭のほうへ、大股に歩いて行った。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それに今、叔父を迎えに立った稲田大炊助おおいのすけといい、揃いも揃って、蜂須賀党の腹心たちが、自分のそばに坐りこみ、自分の眼のうごき、手の微動にも、監視をそそいでいるらしく思えるのだ。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)