“おおいそぎ”の漢字の書き方と例文
語句割合
大急100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
折角せっかくだが、ってるひまがねえやつさ。これから大急おおいそぎぎで、おせんの見世みせまでかざァならねえんだ」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
水を一杯、つめたいのを大急おおいそぎだ。島野、可い処でおめえに逢ったい。おいら、お前ンとこの義作の来るまで、あすこの柳にでもつないでおこうと思ったんだけれど、お前が居りゃあ世話はねえ。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
今朝だと腕車くるまけて行ったんですが、とても逢わせないといいますから行こうという気もありませんでした。今ッからじゃ、もう時間がございません。三十分間、兵営までさえ大急おおいそぎでございます。
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)