“おおあな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大孔45.5%
大坑27.3%
大穴18.2%
大壙9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
室の入口のドアの上半分がポッカリ大孔おおあなが明いています。これは枕許まくらもとのスタンドをけて寝るものですから、それで判ったのです。私は吃驚びっくりして跳ね起きました。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
とりでのうち二ヵ所ほどに大坑おおあなを掘らせ、あちこちのかばねをみなその中へ運ばせる。もちろん敵方の死骸も拾い残さない。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
博士せんせい、穴の中に落っこっただけでは駄目じゃありませんか。なぜって、穴の中で○○獣が暴れれば、穴がますます大きくなり、やがて東京市の地底じぞこ大穴おおあなが出来るだけのことじゃないんですか」
○○獣 (新字新仮名) / 海野十三(著)
大壙おおあなに至り地に置きうずくまりて守る、そこに牝虎あり難産中で易を仰ぎる、因って助けて三子を産ましめると虎がまた易を負うて宅へ還し、返礼に獣肉を易の門内に再三送ったと見ゆ。