“おううん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
翁媼50.0%
王蘊50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは願行寺のしきみ売の翁媼おううんの事である。えいの事をわたくしの問うたこの翁媼は今や亡き人である。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ひとみを定めて見れば、老いさらぼうた翁媼おううんうずくまっている。家も人も偶然開化の舌にめ残されたかと感ぜられる。またお伽話とぎばなしの空気がやみうちに浮動しているかとも感ぜられる。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
唐土の昔、咸寧かんねいの吏、韓伯かんはくが子なにがしと、王蘊おううんが子某と、劉耽りゅうたんが子某と、いずれ華冑かちゅうの公子等、相携えてきて、土地の神、蒋山しょうざんびょうに遊ぶ。廟中数婦人の像あり、白皙はくせきにして甚だ端正。
一景話題 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)