“えんみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
厭魅50.0%
艶味50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またその後まもなく、天平元年四月百官にたまわれるみことのりには「有習異端、蓄積幻術厭魅えんみ咒咀じゅそ、害傷百物、首斬従流」
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
奈良朝になると、髪の毛をきたな佐保川さほがわ髑髏どくろに入れて、「まじもの」せる不逞ふていの者などあった。これは咒詛調伏じゅそちょうぶくで、厭魅えんみである、悪い意味のものだ。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
もしくは多少艶味えんみを含んだ情事に関することかであったろう、こちらからった手紙には十分に意を尽くし情をめて長い文句を書いてやったのであるから
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
ことに宛転えんてんたる嬌音きょうおんをもって、乾燥なる講筵こうえんに一点の艶味えんみを添えられたのは実に望外の幸福であります。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)