“うわがき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
上書71.4%
表書21.4%
表記7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
封は切らぬから上書うわがきだけを見せろと云ったが、彼女は決して見せなかった。誰の手紙かといても、彼女はやはり強情に答えなかった。
半七捕物帳:35 半七先生 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「おや、おとうさまのお手紙——早くお帰りなさればいいに!」と丸髷まるまげの婦人はさもなつかしげに表書うわがきを打ちかえし見る。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
すなわちその信書の表記うわがきや内容に依って、何等かの秘密が漏洩ろうえいしそうなおそれを抱いている一種の秘密団体とも見られる訳で、いずれにしても尋常一様の曲馬団とは思えない。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)