“うぶすな”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウブスナ
語句割合
産土69.0%
産土神20.7%
産神6.9%
産霊3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はその前から植物が好きで、わが家の裏手にある産土うぶすな神社のある山に登ってよく植物を採ったり、見たりしていたことを憶えている。
例へば京阪地方で産兒の宮詣り(男兒は出産後三十一日目女兒は三十日目に産土神うぶすなに健康と幸福をさづかりに來る)
ここで諸人横手をって、曰く、はるばる小田原の鎮守に貢した、神妙候奇特につき、総六の産神うぶすなが下したもうた婿であると。この何者かは誰にも分らぬ。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そうして彼らは獣人の領地、産霊うぶすなの谷を占領し、勝手に工事を起こすことにした。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
……第一俺達の領分の『産霊うぶすなの谷』をことわりもなく、勝手に埋めたり崩したりして、城壁を拵えようとしたじゃねえか。お前達は泥棒だ。だからおいらは自衛のために、お前達の侵略を妨げたのだ
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)