“うすぐもり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薄曇53.8%
微曇38.5%
薄雲7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まわりはしんとして、薄曇うすぐもりのした空の下に、水の流れる音も聞こえない。馭者の喧嘩の声はまだ聞こえる。
黄昏 (新字新仮名) / 水野葉舟(著)
それは冬の微曇うすぐもりのした日のことであった。S大尉が格納庫の中で機体の手入れをしていると、飛行服をたS中尉が顔色をかえて飛んで来て
空中に消えた兵曹 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
一人ははかま穿いた官女の、目の黒い、耳のがったすさまじき女房の、薄雲うすぐもりの月に袖を重ねて、木戸口にたたずんだ姿を見たし、一人は朱のつらした大猿にして、尾の九ツに裂けた姿に見た
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)