“うきも”の漢字の書き方と例文
語句割合
浮藻100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし衣食のために活動しているのではない。娯楽のために活動している。胡蝶こちょうの花にたわむるるがごとく、浮藻うきもさざなみなびくがごとく、実用以上の活動を示している。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
さいなまれしと見ゆるかたの髪は浮藻うきもの如く乱れて、着たるコートはしづくするばかり雨にれたり。その人は起上りさまに男の顔を見て、うれしや、可懐なつかしやと心もそらなる気色けしき
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
椿つばきが一輪、冷くて、燃えるようなのが、すっと浮いて来ると、……浮藻うきも——藻がまた綺麗なのです。
半島一奇抄 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)