“いわつばめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
岩燕80.0%
岩乙鳥10.0%
石燕10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ね、あすこにはやぶうぐいすや岩燕いわつばめやいろいろ居るんだ。鳥がチッチクチッチクなき出したろう。もう僕は早く谷から飛び出したくて飛び出したくて仕方なかったんだよ。
風野又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ひよ橿鳥かしどり、駒鳥、岩乙鳥いわつばめ、さまざまな鳥がその恵みを礼讃し、あたりの山草や植物も、かがやかしいや花に力をみせて、世阿弥の瞳はクラクラとしてしまった。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何処どこやらで滝の音が聞えて、石燕いわつばめが窟の前を掠めて飛んだ。男は燃未了もえさしたきぎって、鳥を目がけてはたと打つと、実に眼にもとまらぬ早業で、一羽の石燕は打つにしたがって其手下そのてもとに落ちた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)