“いぬころ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
狗児58.3%
犬殺25.0%
狗兒8.3%
狗殺8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
成斎はその節用集を抱へ込んで、狗児いぬころのやうに鎮守ちんじゆの社殿の下に潜り込んだ。そして節用集を読み覚えると、その覚えた個所かしよだけは紙を引拗ひきちぎつて食べた。
うちの飼犬が知らぬ何処どこへか行ってしまった。犬殺いぬころしにやられたのだとも云うし、又、いい犬だったから、人が盗んで連れて行ったのだとも、議論はまちまちであった。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
ゐのこ狗兒いぬころ、野の狐
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
われら願はく狗兒いぬころ
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
見つけ次第狗殺いぬころしのやうに叩きのめしも仕兼ねない意気込で廊下を歩き廻つてゐたが、しばらくすると急に立ち停つて、何か教育上の大発見でもしたやうな晴々しい顔をした。