“いってい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一体50.0%
一定16.7%
一庭16.7%
一蹄16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、チチコフが腹を立てるのは間違っていた。もっと偉い人物や、お上の役人の間にすら、どうかするとこのコローボチカと一体いっていなのがあるものだ。
六万坪という広い区域に一定いっていのあいだをおいて建てられているところは殺風景さっぷうけいそのものであったし、それにこのごろになって壁は風雨ふううにうたれてくずれはじめ、ところどころに大きく穴があいたり
骸骨館 (新字新仮名) / 海野十三(著)
一庭いっていの雨脚をすさまじく見せて、ピカリと雷が光る。ざあ、颯と烈しく降り出した。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
一掴み馬上に掻遣かいやり、片手に手綱を控えながら、一蹄いってい三歩、懸茶屋の前に来ると、くだんの異彩ある目に逸疾いちはやく島野を見着けた。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)