“あまさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
尼様50.0%
尼僧25.0%
雑用婦人25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六日むいか目に同室の婦人は後方うしろ尼様あまさんの様な女の居る室に空席が出来たと云つて移つて行つた。汽車はたまの様な色をした白樺の林の間ばかりを走つて居る。稀には牛や馬の多く放たれた草原くさはらも少しはある。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
彼女が未だこの下宿へ通って来る頃には、あの僧侶ぼうさん尼僧あまさんとの伝説に関したものを見つけて置いてそれを彼女に読ました事を思い出した。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
あのペエル・ラセエズの墓地で見て来た古い御堂の内にまくらを並べて眠っていた僧侶ぼうさん尼僧あまさんとの寝像が物を言うように成った。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
旗岡巡査は、その女の影を認めるとすぐ、異人屋敷の雑用婦人あまさんと見当をつけていた。
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)