“あまかわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
甘皮66.7%
阿媽港11.1%
天川11.1%
甘川11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その黄味は天然の色で、楮の甘皮あまかわから出てくるものであります。本当に文字通り「生紙きがみ」という感じで、和紙の持味がにじみ出ているものであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
わたしは忍術も使わなければ、悪魔も味方にはしていないのです。ただ阿媽港あまかわにいた時分、葡萄牙ポルトガルの船の医者に、究理の学問を教わりました。
報恩記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ただ手短に事実だけ云えば、わたしは阿媽港あまかわに渡っていた時、ある日本にほんの船頭にあやうい命を助けて貰いました。
報恩記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
真昼の空はからりと晴れて、くもがなかった。日は紅く、河原や、温泉場を照らして山の木々の葉は、ひら/\と笑っていた。此の日、此の村の天川あまかわ神社の祭礼で、小さな御輿みこしが廻った。
渋温泉の秋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
甘川あまかわ家の奥座敷。十畳と十二畳続きの広間に紋付もんつきはかまの大勢のお客が、酒を飲んでワイワイ云っていた。
笑う唖女 (新字新仮名) / 夢野久作(著)