“あておこな”の漢字の書き方と例文
語句割合
宛行100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
信尹はやむなく引返して、家康にその由を伝えると、家康は「では信濃一国を宛行あておこなわん間如何いかにと重ねて尋ねて参れ」と言った。
真田幸村 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
探り看るに實に忠相ぬしが思ふに違はず腹黒はらくろにして品行ひんかう能らず天下の主個あるじと爲は更なり落胤らくいんとして所領しよりやうの少も宛行あておこなふて扶助ふじよする時は後に到りて徳川の爲に害を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
長二郎の実母ゆえ親殺しの罪科に宛行あておこなうべきものなるが、柳は奸夫幸兵衞とはかり、玄石を頼んで半右衞門を殺した所より見れば、長二郎のためには幸兵衞同様親の仇に相違なし
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
下され五十兩には百五十石三百兩ならば千石其餘は是にじゆんじて宛行あておこなはるゝ思召なりれば各々方おの/\がたも今の内に御用金を差上られなば御直參ぢきさんに御取立に成樣師檀しだんよしみを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)