“あつせん”の漢字の書き方と例文
語句割合
斡旋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父と銀行との中間に立つて種々斡旋あつせんの労をとつて呉れた父の親友へ宛てた遺書が発表されて、父がその同業者に対して最後迄憤り憎んでたことが明かになつたのであつた。
鳥羽家の子供 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
わたしにする時、少し手先がふるへたが、渡したあとでは却つて茫然として自失した。三年前三千代と平岡のあひだつて斡旋あつせんの労を取つた事を追想すると丸で夢の様であつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
目下いま持上つてゐる縁談が、種々いろいろの事情があつて両親始め祖父おぢいさんまでが折角勧めるけれど、自分では奈何どうしてもく気になれない、此心をよく諒察くみとつて、うまく其間に斡旋あつせんしてくれるのは
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)