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あおかえで
ふりがな文庫
“あおかえで”の漢字の書き方と例文
語句
割合
青楓
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青楓
(逆引き)
二坪に足らぬ
市中
(
まちなか
)
の日蔭の庭に、よくもこう生い立ちしな、
一本
(
ひともと
)
の
青楓
(
あおかえで
)
、塀の内に年経たり。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
東より西の
此方
(
こなた
)
に、二ならび両側の家軒暗く、小さき月に霜
凍
(
い
)
てて、冷たき
銀
(
しろがね
)
敷き詰めたらむ、踏心地堅く、細く長きこの小路の中を
横截
(
よこぎ
)
りて、
廂
(
ひさし
)
より軒にわたりたる、わが
青楓
(
あおかえで
)
眼前
(
めさき
)
にあり。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
飜然
(
ひらり
)
と映って、
行燈
(
あんどう
)
へ、中から透いて影がさしたのを、女の手ほどの
大
(
おおき
)
な
蜘蛛
(
くも
)
、と
咄嗟
(
とっさ
)
に首を
縮
(
すく
)
めたが、あらず、
非
(
あら
)
ず、柱に触って、やがて
油壺
(
あぶらつぼ
)
の前へこぼれたのは、
木
(
こ
)
の葉であった、
青楓
(
あおかえで
)
の。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
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