“あいちゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
愛着54.5%
愛著45.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はいつもとはまるで反対の気持で、鈴江の強い握力あくりょくに、かぎりなき愛着あいちゃくを感じてゆくのであった。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
かれの愛着あいちゃくとあこがれは、不意ふいにめぐりったクロを見て、やさしく動悸どうきを打っていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お絹の悲しさはおさえがたき愛著あいちゃくに変ってくる。高い杉のこずえから流れてくる月光の下でお絹はぴったりと藤作によりそった。
本所松坂町 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
その度毎に住み馴れた土地に対する愛著あいちゃくと、未知の土地に対する不安とが、常に私の心を元の所に引止め、私の身体を縛りつけてしまうのであった。
早稲田神楽坂 (新字新仮名) / 加能作次郎(著)