“ちよきぶね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
猪牙舟50.0%
猪牙船25.0%
猪木舟12.5%
緒牙船12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たま/\山谷堀へ通ふ猪牙舟ちよきぶねが、心も空の嫖客を乘せて、矢のやうに漕ぎ拔ける外には、二人の注意を捕へるものもありません。
隅田川は云ふに及ばず神田のお茶の水本所ほんじよ竪川たてかはを始め市中しちゆうの水流は、最早もはや現代の吾々には昔の人が船宿の桟橋から猪牙船ちよきぶねに乗つて山谷さんやに通ひ柳島やなぎしまに遊び深川ふかがはに戯れたやうな風流を許さず
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
寂寞じやくまくかか猪木舟ちよきぶね
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
大川筋の船、大きいのは五百石、千石づみから、小さいのは釣舟、緒牙船ちよきぶねにいたるまで、虱潰しらみつぶしに調べあげられた結果、拔荷ぬけにを積んだ船が一艘發見されました。