在来の道徳の中でも一番婦人を苦めたものは貞操であるらしい。 私は今迄かなり貞操と云ふことについては他人の考へを聞いたり教へられたりしたけれど私自身のちやんとした貞操観と云ふものは持たなかつた。私は本当にその事に就いてはさう考へるやうな事に今 …
著者 | 伊藤野枝 |
ジャンル | 社会科学 > 社会 > 家族問題・男性・女性問題・老人問題 |
初出 | 「青鞜 第五巻第二号」1915(大正4)年2月号 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約12分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約20分(300文字/分) |