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『飯待つ間』
ふりがな文庫
『
飯待つ間
(
めしまつま
)
』
余は昔から朝飯を喰わぬ事にきめて居る故病人ながらも腹がへって昼飯を待ちかねるのは毎日の事である。今日ははや午砲が鳴ったのにまだ飯が出来ぬ。枕もとには本も硯も何も出て居らぬ。新聞の一枚も残って居らぬ。仕方がないから蒲団に頬杖ついたままぼんやり …
著者
正岡子規
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「ホトトギス 第三巻第一号」1899(明治32)年10月10日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約6分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
小
(
ちいさ
)
籠
(
かご
)
復
(
また
)
硯
(
すずり
)
鶉
(
うずら
)
頬杖
(
ほおづえ
)
雞頭
(
けいとう
)
野分
(
のわき
)
蹲
(
うずくま
)
貰
(
もら
)
裾
(
すそ
)
蒲団
(
ふとん
)
丑寅
(
うしとら
)
爰
(
ここ
)
気遣
(
きづか
)
暫
(
しばら
)
故
(
ゆえ
)
掻
(
か
)
宜
(
よろ
)
嘗
(
な
)