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『歩む』
ふりがな文庫
『
歩む
(
あゆむ
)
』
街で兄に遇った。走ってる電車のなかで新聞を読んでいた。ハンドルを持つ手が、赤く大きく、じろりと、とも子を見た。 「仕事をみつけたのかい」 いかにも疲れたらしい妹の恰好に眼をつけ乍ら、そう言った。とも子は黙って肯いた。スカートがべとべとからみ …
著者
戸田豊子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「女人芸術」1929(昭和4)年6月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約20分(500文字/分)
朗読目安時間
約33分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
蹲
(
うず
)
擽
(
くすぐっ
)
馘
(
くびき
)
叩頭
(
じぎ
)
毎
(
いつ
)
次手
(
ついで
)
零
(
こぼ
)
親父
(
おやじ
)
芥子
(
けし
)
穿
(
は
)
睜
(
みは
)
瓦斯
(
ガス
)
不可
(
いけ
)
括
(
くく
)
布
(
し
)
堆
(
うずたか
)
圧
(
お
)
四角
(
よつかど
)
内儀
(
かみ
)
何時
(
いつ
)