トップ
>
『いづこへ』
ふりがな文庫
『
いづこへ
(
いずこへ
)
』
私はそのころ耳を澄ますやうにして生きてゐた。もつともそれは注意を集中してゐるといふ意味ではないので、あべこべに、考へる気力といふものがなくなつたので、耳を澄ましてゐたのであつた。 私は工場街のアパートに一人で住んでをり、そして、常に一人であ …
著者
坂口安吾
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新小説 第一巻第七号」1946(昭和21)年10月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約38分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間3分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
夜更
(
よふけ
)
距
(
へだた
)
萃
(
あつむ
)
涯
(
はて
)
醜女
(
しこめ
)
跣足
(
はだし
)
譫言
(
うわごと
)
苛々
(
いらいら
)
絢
(
あや
)
細々
(
こまごま
)
現身
(
うつしみ
)
不羈
(
ふき
)
泌
(
し
)
歴々
(
ありあり
)
掣肘
(
せいちゅう
)
弗
(
ドル
)
幇間
(
ほうかん
)
太々
(
ふてぶて
)
取手
(
とりで
)
却々
(
なかなか
)