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枝
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し
ふりがな文庫
“
枝
(
し
)” の例文
一
枝
(
し
)
の
竹管
(
ちくかん
)
をもって
托鉢
(
たくはつ
)
する者は、誰でも宿泊できるが、弦之丞は京都
寄竹派
(
きちくは
)
の本則をうけているので、この寺とはまったくの派違いだ。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
僕はつねに思う、一
枝
(
し
)
の花のなかに千種の花を見えぬ者は花を語るに足らぬと。すなわち理想を論ずる者は一の中に千万の数を読むを要する。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
或
(
ある
)
日の事、自分は昼飯を
喫
(
た
)
べて
後
(
のち
)
、あまりの
徒然
(
とぜん
)
に、慰み半分、今も盛りと庭に
咲乱
(
さきみだ
)
れている赤い夏菊を二三
枝
(
し
)
手折
(
たお
)
って来て、床の間の花瓶に
活
(
い
)
けてみた
鬼無菊
(新字新仮名)
/
北村四海
(著)
(絃歌に先だちて十五章の讀誦あり。壇上に巨燭十五
枝
(
し
)
を燃やしおきて、一章終るごとに一燭を滅す。)
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
色白の首筋に紺の腹がけ、さりとは見なれぬ
扮粧
(
いでたち
)
とおもふに、しごいて締めし帯の
水浅黄
(
みづあさぎ
)
も、見よや
縮緬
(
ちりめん
)
の
上染
(
じようぞめ
)
、
襟
(
ゑり
)
の印のあがりも
際立
(
きわだち
)
て、うしろ鉢巻きに
山車
(
だし
)
の花一
枝
(
し
)
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
三つの
雄蕊
(
ゆうずい
)
は幅広き
花柱枝
(
かちゅうし
)
の下に隠れて、その
葯
(
やく
)
は黄色を
呈
(
てい
)
しており、中央の一
花柱
(
かちゅう
)
は大きな三
枝
(
し
)
に
岐
(
わ
)
かれて開き、その
末端
(
まったん
)
に
柱頭
(
ちゅうとう
)
があり、
虫媒花
(
ちゅうばいか
)
であるこの花に来る
蝶々
(
ちょうちょう
)
が
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
哀悼
(
あいとう
)
愁傷、号泣慟哭、一
枝
(
し
)
の花に涙を
灑
(
そそ
)
ぎ、一
縷
(
る
)
の香に
魂
(
こん
)
を招く、これ必ずしも先人に奉ずるの道にあらざるべし。五尺の男子、空しく児女の
啼
(
てい
)
を
為
(
な
)
すとも、父の霊
豈
(
あに
)
懌
(
よろこ
)
び給わんや。
父の墓
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
『何うもむづかしいもんだ、読むで理解するといふことも。
香川景樹
(
かがはかげき
)
の歌集、あの一冊の
桂園
(
けいゑん
)
一
枝
(
し
)
、あれだけでも、本当に理解したといふ段になると、一生かゝつて何遍も何遍も
身読
(
しんどく
)
して見なければ分らぬものだ』
小説新論
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
と、矢立から筆を出して、自身の扇子へ、さらさらと、一
枝
(
し
)
の
桜花
(
さくら
)
と、一首の歌を書いてくれた。
山浦清麿
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
色白
(
いろじろ
)
の
首筋
(
くびすぢ
)
に
紺
(
こん
)
の
腹
(
はら
)
がけ、さりとは
見
(
み
)
なれぬ
扮粧
(
いでだち
)
とおもふに、しごいて
締
(
し
)
めし
帶
(
おび
)
の
水淺黄
(
みづあさぎ
)
も、
見
(
み
)
よや
縮緬
(
ちりめん
)
の
上染
(
じやうぞめ
)
、
襟
(
えり
)
の
印
(
しるし
)
のあがりも
際立
(
きわだち
)
て、うしろ
鉢卷
(
はちま
)
きに
山車
(
だし
)
の
花
(
はな
)
一
枝
(
し
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
葉片
(
ようへん
)
は心臓状卵形で
尖
(
とが
)
り、
葉縁
(
ようえん
)
に
針状歯
(
しんじょうし
)
があり、
花後
(
かご
)
にはその
葉質
(
ようしつ
)
が
剛
(
かた
)
くなる。かく
小葉
(
しょうよう
)
が一
葉
(
よう
)
に九
片
(
へん
)
あるので、それで中国でこの草を三
枝
(
し
)
九
葉草
(
ようそう
)
というのだが、
淫羊藿
(
いんようかく
)
というのがその本名である。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
婢女
(
はしため
)
ども気味わるがりて
咡
(
ささや
)
き合ひしが、門の扉の
明
(
あけ
)
くれに用心するまでもなく、垣に
枝
(
し
)
だれし柿の実ひとつ、事もなくして一月あまりも過ぎぬるに、
何時
(
いつ
)
となく忘れて噂も出ず
成
(
なり
)
しが
琴の音
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『春ならば、
梨花
(
りか
)
の一
枝
(
し
)
』
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
哀
(
あは
)
れ
手向
(
てむけ
)
の
花
(
はな
)
一
枝
(
し
)
に千
年
(
ねん
)
のちぎり
萬年
(
まんねん
)
の
情
(
じやう
)
をつくして、
誰
(
た
)
れに
操
(
みさを
)
の
身
(
み
)
はひとり
住
(
ずみ
)
、あたら
美形
(
びけい
)
を
月花
(
つきはな
)
にそむけて、
世
(
よ
)
は
何時
(
いつ
)
ぞとも
知
(
し
)
らず
顏
(
がほ
)
に、
繰
(
く
)
るや
珠數
(
じゆず
)
の
緒
(
を
)
の
引
(
ひ
)
かれては
御佛
(
みほとけ
)
輪廻
(
りんゑ
)
にまよひぬべし
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
梨花
(
りか
)
一
枝
(
し
)
春帯雨
(
はるあめをおぶ
)
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“枝”の解説
枝(えだ)とは、
草木のえだ。植物の主たる幹から分かれた茎。(多年生の維管束植物の)幹から分かれた茎。
ものの“本”(本筋・本体など)から別れ出たもの。「枝道」
(出典:Wikipedia)
枝
常用漢字
小5
部首:⽊
8画
“枝”を含む語句
一枝
下枝
三枝
上枝
小枝
枝葉
大枝
折枝
枝垂
枝折
茘枝
二枝
叉枝
啣楊枝
枝々
五百枝
枝下
柳枝
大日枝
実枝
...