“御佛”の読み方と例文
新字:御仏
読み方割合
みほとけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
抱かれながら仰向あおむいて見たが、残念なことには部屋が暗いのと、額から垂れたゆたかな髪が輪郭をおゝい隠しているので、厨子ずしの中にある御佛みほとけを拝むようで、心ゆくまで見きわめたことはなかった。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
あは手向てむけはなに千ねんのちぎり萬年まんねんじやうをつくして、れにみさをはひとりずみ、あたら美形びけい月花つきはなにそむけて、何時いつぞともらずがほに、るや珠數じゆずかれては御佛みほとけ輪廻りんゑにまよひぬべし
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そこには救世ぐぜ御佛みほとけ
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)