“折枝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
をりえ25.0%
おりえだ25.0%
おれえだ25.0%
をりえだ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
扨も嫁入ざたの多事おゝいこと今宵本宅の嫁の妹折枝をりえとて廿を一越た此間迄寄宿舍そだち、早くから姉夫婦に引取れて居たので、本家の娘として此處の孫としての嫁入、進まぬながら是も義理と
うづみ火 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
お葉はの洋盃を取って、一息にぐっと飲み干した。重太郎は眼を丸くして眺めていたが、やがて懐中ふところから椿の折枝おりえだ把出とりだして見せた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その中の一ツは出入りの安吉やすきちという植木屋が毎年々々手入ていれの松の枯葉かれは、杉の折枝おれえだ、桜の落葉、あらゆる庭の塵埃ちりあくたを投げ込み、私が生れぬ前から五六年もかかってようやくに埋め得たとう事で。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
貴族院議員の愛娘まなむすめとて、最も不器量ふきりようきはめて遺憾いかんなしと見えたるが、最も綺羅きらを飾りて、その起肩いかりがた紋御召もんおめし三枚襲さんまいがさねかつぎて、帯は紫根しこん七糸しちん百合ゆり折枝をりえだ縒金よりきん盛上もりあげにしたる
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)