“百合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆり96.9%
ゆる0.8%
フイオルダリーゾ0.8%
ユーリ0.8%
リリー0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
修善寺ではとんと解らなかった「あの百合ゆりは僕の所有だ」とか、「あの山も谷も僕の所有だ」とか云った兄さんの言葉をおもい出したからです。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「君のようにの高い人に遭遇であったことは無い、これから君のことを白い百合ゆりの花と言おう」唯それだけの意味がしたためてある。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
クロバーも百合ゆりもチュウリップも三色すみれも御意のままに、この春の花園は、アパートの屋根裏にも咲いて、私の胃袋を済度してくれます。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
「いいよ」子供こどもは赤い石を見てよろこんでさけびました。大臣だいじんくびかざりをわたして百合ゆりを手にとりました。
四又の百合 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
入学の日のことを思いだして、百合ゆりの花の絵のついた弁当箱をみやげに松江の家をたずねたのは、彼女の母親がなくなってからひと月ぐらいたっていた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
筑波嶺つくばねのさ百合ゆるはな夜床ゆどこにもかなしけいもひるもかなしけ 〔巻二十・四三六九〕 防人
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
夜床よどこ」をユドコと訛ったから、「百合ゆる」のユに連続せしめて序詞とした。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
かく美しきさにおほはれ、二十四人の長老、百合フイオルダリーゾの花の冠をつけてふたりづつならび來れり 八二—八四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
我見るに、過去こしかた未來ゆくすゑの禍ひをちひさくみえしめんとて、百合フイオルダリーゾの花アラーニアに入り、クリストその代理者の身にてとらはれたまふ 八五—八七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
ファルヤマも、百合ユーリ花盛ファナサカリーイ、きすゅるソーデニオのしおらしや……」
骨仏 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
コスモは再び彼女のほうをみると、彼女は百合リリーのような青白い顔色をして、悲しみの色が休みなき宝石の光りを妨げているように見えていた。