“百合子”の読み方と例文
読み方割合
ゆりこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
名は百合子ゆりこと云った。歩く時は、いつも男の肩に寄りっていなければ気が済まないらしく、それがこの少女の魅力みりょくでもあった。
魚の序文 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
まだ学校から帰らない百合子ゆりこはじめうわさに始まった叔母とお延の談話は、その時また偶然にも継子の方にすべり込みつつあった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「君江さんは全く徹底しているわ。」とダンス場から転じてカッフェーに来た百合子ゆりこというのが相槌あいづちを打つと、もとは洋髪屋ようはつや梳手すきてであった瑠璃子るりこというのが
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)