湖水の鐘こすいのかね
或山の村に、きれいな、青い湖水がありました。その湖水の底には、妖女の王さまが、三人の王女と一しよに住んでゐました。王さまは、夏になると、空の青々と晴れた日には、よく、小さな妖女たちをつれて、三人の王女と一しよに、真珠の舟に乗つて出て来て、湖 …