“姉妹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうだい62.8%
きやうだい13.1%
しまい6.8%
はらから3.7%
あねいもと3.1%
ふたり2.1%
きようだい1.6%
あねいもうと1.0%
おとどひ1.0%
いも0.5%
マ・スール0.5%
おととい0.5%
おとどい0.5%
おとゞい0.5%
おとゞび0.5%
しまつ0.5%
むすめ0.5%
シスター0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この伯母さんは、女学校を出て、行燈袴あんどんばかま穿いて、四円の月給の小学教師になったので、私の母から姉妹きょうだいの縁を切るといわれたひとだ。
其れでこそ始めで姉妹きやうだいの契約のじつがあると言ふんですわねエ——梅子さん後生ごしやうですから貴嬢あなた現時いまの心中を語つて下ださいませんか
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
だれでもそうであるが、わたしたち兄弟きょうだい姉妹しまいは、おおきくなってから、いつまでもおかあさんのそばにいっしょにいることができなかった。
お母さまは太陽 (新字新仮名) / 小川未明(著)
稚きより睦びあへりし姉妹はらからのちぎりもかくは一朝にして絶え果てき。そが上君が哀傷を聞けば狭き胸のうちいよ/\堪うまじくなりぬ。
『聊斎志異』より (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
三年越しの流浪にて、乞食こつじきの境遇にも、忘れ難きは赤城の娘、姉妹あねいもとともさぞ得三に、憂いつらい目を見るならむ。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お通の方は睫毛まつげに水晶のような涙を泛かべた。——姉妹ふたりとも下冷泉家の息女、玉の如き麗色に劣り優りはないが、今の境遇と気性は怖ろしい隔たりである。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あんなに有名になつてからまで、あたしをまるで姉妹きようだいのやうに思つてくれるのは、いつたい、二人のどこに共通なところがあるんだらう? 別段共通なところがあるといふわけではありますまい。
その三つの山っていうのは大昔三人の姉妹あねいもうとだったのだと言います。一番の姉は一番いじ悪るで、未のが一番おとなしかったのです。
北国の人 (新字新仮名) / 水野葉舟(著)
あだし「おもひ」の姉妹おとどひ
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
獸よ、たち去れ、彼は汝の姉妹いもの教へをうけて來れるならず、汝等の罰をみんとて行くなり 一九—二一
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
カソリックの尼僧学校だったから、尼僧の校長はマ・メールとよばれ、これも尼僧の教師たちは姉妹マ・スールとよばれ、服装もきびしくて、夏でも黒い長靴下をはいていなければならなかった。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
姉妹おととい麦藁籠むぎわらかごにゆすらうめ
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
去年この姉妹に悦子を連れて錦帯きんたい橋へ花見に行った時、三人を橋の上にならべて写真を撮ったことがあって、その時んだ彼の歌に、———美しき姉妹おとどい三人みたり居ならびて写真とらすなり錦帯橋の上
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
同じ姉妹おとゞいに生れながら一城の主を夫とした者が二人までもあり、そうでない者も或は武士に或は町医に嫁いだと云うのに、一方に於いて尼や遊女になった者があると云うのは
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
あゝ姉妹おとゞびの二人もとよ。
茴香 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
彼等女匪は、城隍じょうこうの前で誓いを立て十姉妹しまつと自称し、年に由って老大ろうだいとか老二とかの称号をつけ、たがいに連絡を取って活動する。
玉帳ぎょくちょうをつけていた庄次郎が、何気なく顔を上げてみると、それは、お蔦と寝る夜も、まぶたに消えたことのない——板新道いたじんみちの三人姉妹むすめの末娘、あの、お喜代だった。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あなたはさっき映画館ができたら、あなたの姉妹シスターの名前を付けるつもりだと言われましたね? 何とお付けになります?」
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)