“現時”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げんじ62.5%
いま37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
現時げんじひとよりうらやまるゝほど健康けんかうたもれども、壯年さうねんころまでは體質たいしついたつてよわく、頭痛づつうなやまされ、み、しば/\風邪ふうじやをかされ、えずやまひためくるしめり。
命の鍛錬 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
現時げんじ見解けんかいおよ趣味しゆみるに、六號室がうしつごときは、まことるにしのびざる、厭惡えんをへざるものである。かゝ病室びやうしつは、鐵道てつだうること、二百露里ヴエルスタ小都會せうとくわいおいてのみるのである。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
其れでこそ始めで姉妹きやうだいの契約のじつがあると言ふんですわねエ——梅子さん後生ごしやうですから貴嬢あなた現時いまの心中を語つて下ださいませんか
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
私は這麽こんな性質ですから諄々つべこべ言つて見ることも御座いますが、人の前ぢや眼許りパチパチさしてゐて、カラもう現時いま青年わかいものの樣ぢやありませんので。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)