“諄々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅんじゅん70.2%
くどくど15.4%
じゆん/\5.8%
くど/\3.8%
じゆんじゆん1.9%
つべこべ1.9%
じゅん/\1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、その耳へ諄々じゅんじゅんと入ってきたのは、善信の説いている真実な人間のさけびであった。他力の教えであった。念仏の功力くりきだった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『ハイ。』と答へて、薬局生はさじを持つた儘中に入つてゆく。居並ぶ人々は狼狽うろたへた様に居住ひを直した。諄々くどくどと挨拶したのもあつた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
平次は諄々じゆん/\として説き聞かせました。が、お美乃は涙にひたり乍らも、頑固に頭を振つて、平次の言葉をけ容れようともしません。
と言つてる所へ、家の中から四十五六の汚らしいなりをした、内儀かみさんが出て來て、信吾が先刻寄つて呉れた禮を諄々くど/\と述べて、夫もモウ歸る時分だから是非上れと言ふ。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「さうだ、一瞬間も諸君は國語を離れることは出來ない。例へば文章を書くにしても……」先生は得意らしく身振り手振りで諄々じゆんじゆんと説き出したが、かうなつて來た時
猫又先生 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
私は這麽こんな性質ですから諄々つべこべ言つて見ることも御座いますが、人の前ぢや眼許りパチパチさしてゐて、カラもう現時いま青年わかいものの樣ぢやありませんので。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
ほとんかんふくめぬばかり諄々じゅん/\説諭ときさとすに罪人は心の中に得も云えぬ苦しみを感じせんかかく答えんかと独り胸の中に闘いて言葉には得出えいださぬ如く
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)