諄々じゆんじゆん)” の例文
「さうだ、一瞬間も諸君は國語を離れることは出來ない。例へば文章を書くにしても……」先生は得意らしく身振り手振りで諄々じゆんじゆんと説き出したが、かうなつて來た時
猫又先生 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
来客のある時の取次の仕方から、下駄靴の揃へ様、御用聞に来る小僧等への応対の仕方まで、艶のない声に諄々じゆんじゆんと喋り続けるのであるが、お定には僅かに要領だけ聞きとれたに過ぎぬ。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)