日本名婦伝にほんめいふでん谷干城夫人たにたてきふじん
白い旋風を巻いて「戦」が翔けてくる。——五十年めの大雪だという雪かぜと共に、薩摩と肥後の国境を越えて。 明治十年の二月だった。 時の明治政府へ、 「具申尋問のため」 と唱うる薩南の健児たちは、神とも信頼している西郷隆盛を擁し、桐野・別府・篠 …
作品に特徴的な語句
しまわ イト ミダ こげ まし いきか 二時フタトキ しず 嬰児あか はじ 防禦ボウギョ 嬰児やや つつま 神符まもり たま そら 寸毫スンゴウ トモ 手籠てかご あた 彼処あそこ 跛行ちんば ひと いたわ がわ ほろ 黄昏たそが ささ すこ おのの すさま いくさ 烏丸からすまる さき なか おごそ 可憐いじら ひる 怪訝いぶか めい せい そそ くち きん こく 水撒みずま ろう しか わざわ 彼奴きゃつ はずかし から そと 赤子せきし 谷村たにむら いら ほま 枕頭ちんとう 寝床ベッド かばね 衝動ショック さかん そび 狭間はざま ひるがえ 繃帯ほうたい ただ 糯米もちごめ 精悍せいかん 粥湯おもゆ かゆ 粟粥あわがゆ 粛然しゅくぜん もみ 白鷺しらさぎ 鼠糞そふん 玉砕ぎょくさい 玖満くま わけ 瓦礫がれき 生命いのち 産声うぶごえ 産衣うぶぎ 田舎いなか 由緒ゆいしょ 痩犬やせいぬ 篠原しのはら ふるい ざる
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