“寸毫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すんごう73.1%
すんがう23.5%
すこし2.5%
スンゴウ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戦場は天地を一宇の堂とした大きな修行の床ともいえる。月に白い謙信のおもてには、寸毫すんごうといえども、敗けたという色は見えなかった。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
義雄の態度は寸毫すんがう假借かしやくしないと云ふ勢ひだ。そして、忿怒ふんどの爲めに、相手を見つめる目が燃えて來た。昇は然し左ほど熱しない。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
しな病氣びやうきあんずるほかかれこゝろにはなにもなかつた。その當時たうじには卯平うへい不平ふへいをいはれやうといふやうな懸念けねん寸毫すこしあたまおこらなかつたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
防禦ボウギョ陣地ノ部署ハ寸毫スンゴウ変化アルベカラズ、ミダリニ動クモノハ厳罰ニ処ス!
日本名婦伝:谷干城夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)